Windows XP Embedded入門(2)
今回は2007年から追加されたサービスパック”Feature Pack 2007”の解説です。
といってもかなり変わっているようなので要チェックですね。
大きな追加機能は
- USB 2.0 Boot
- File Based Write Filter
です。この他にOSフットプリントの削減とか更新されたコンポーネントがありますが、それはリンク先の@ITをご覧になってくださいな。
USB 2.0 Boot
USB 2.0 Bootは文字通り、USBフラッシュディスクからOSランタイムイメージをブートする機能です。コンポーネントとして提供されています。
〜中略〜
BIOSがUSB 2.0のブートをサポートしていることが絶対条件です。あるいは、それに準ずるエミュレートをBIOSが行っている必要があります。また、USB 2.0 BootはチップセットベンダのUSBコンポーネントと競合します。そのため、USB 2.0 BootコンポーネントをOSイメージに組み込む際は、Target DesignerでチップセットベンダのUSB 2.0コンポーネントを削除しなければなりません。
USBメモリにエンベを入れて起動できるようになった。と。
んでもこれ何に使うかですね。製品の一部じゃない話なので保守とかメンテ用だよなあ。
File Based Write Filter
FP2007における最大の追加機能がFile Based Write Filter(以下FBWF)です。FBWFは、ファイル単位での書き込み保護(非保護)機能を提供します。USB 2.0 Bootと同じくコンポーネントとして提供されており、Target DesignerでOSランタイムイメージに追加して設定を行うことで、簡単にファイル単位での書き込み保護機能を利用できます。
これは(1)で説明したEWFがパーテーション全体を書き込み禁止設定だったのに対し、ファイル毎に設定できるというもの。
システムファイルは保護したいけどログは残したいなんて時にいいかもですね。
もっと言うと、システムはCドライブ全体で保護できるけど、んーたとえばアプリケーションをDドライブに入れて保護する実行ファイルやデータファイル、書き込みしたいログファイル等を事細かに設定なんてことができます。
あーんこれは便利
その他
その他の更新されたコンポーネントで、ポップアップメッセージ抑止をする機能がより使いやすくなったようです。
SP2007導入によって結局出来上がるイメージが以前より小さくなる方向のようですね。
こりゃ導入するならSP2007ですなあ。