STT-RAMは2013年には登場か・・・

世の中進化の具合が加速しているように思います。PCのハードウェアだけを追いかけていると、気がつかない所で実は大きな変革が起きていた!なんていう状況になりつつあって驚いています。ま、実際はスレートとかパッドとかスマホとかに適用されつつあるようですが・・・・

ついに製品化が始まったスピン注入メモリ PC WATCH

スピン注入メモリがどのようなものかよく分からないのですが、色々と新しいRAM,ROMの技術が実用領域に入ってきたのでまとめておこうと思います。そのまとめはここが分かりやすいかも。

次世代不揮発性メモリ「ReRAM」って何だ? Goo ビジネスEX

GooビジネスEXさんから分かりやすい表を転記

○【DRAM
今のメモリに使われているRAMです。データは100msしか保存できないので、それより前にリフレッシュする必要があります。リフレッシュとはデータを読んで、その値をまた書き込むのです。つまり100msに1回読み書きをしてるってことですヨ
○【NAND】
今のフラッシュROMに使われています。書き込んだデータは10年持ちますが、書き込みにかかる時間が10μSとえーと、隣のDRAM基準ですと、10000nSということになります。F1マシンとリヤカー(最近見ないなw)くらい違いますね。また、書換回数が10万回と低いので、常時書き込みを行うメモリなどの用途には向きません。よって今はSSDなんかに使われてます。USBメモリもこれですね。
○【PCM】
すいません。これよくわかりません。位相変化RAMのようですが、仕組みなどはわかっていません。ちょっと中途半端だけど3D積層やマルチレベルセルなどを構成できるようなので高密度実装には向いていそうです。となるとSSDですかね。
○【ReRAM】
上のリンクで仕組みが説明されています。新しい技術です。消費電流DRAM並、速度DRAM並、高密度実装が可能となかなかいいのですが、寿命が100万回ということでメモリには厳しいですかね。やはりSSDやメモリとSSDの中間デバイスにいいかも。ReRAMはSUNDISKが参入しているそうなので、USBメモリやSDメモリなどのメモリ分野に浸透するかもしれません。
○【STT-RAM】
電子のスピンちゃんです。あー量子物理を思い出すw消費電力はDRAMよりちょっぴり多いようですがリフレッシュがないですし、なんといっても寿命が10000000000回とほぼ寿命なしと言えるので(本当は15乗)メモリにもってこいということになりますか。ただ、今の所高密度実装とか速度がイマイチなのでハイエンドというより下のクラスで不揮発性が欲しい分野(つまりモバイル)に採用ということでしょう。これを使えば電源OFFがスタンバイ状態になるため、モバイルでは電池寿命が飛躍的に伸びそうです(ただ、スマホ等の常時通信機器は無理かな・・・)売れれば高密度実装の道も開け、案外SSDなんかも採用になるかもしれません。
○【CB-RAM】
さーこれもよくわからないのですが、どうやらReRAMと同じような特性のようです。でもこの表をみると、なんだかなあといった感じでやたら安くできるとか信頼性がやたら高いとかなにかないと難しいかもしれません。

ということでちょっと2つのサイトを参考にまとめてみました。このうち、ポイントになるのはReRAMとSTT-RAMでしょうか。両方とも普通のPCに採用されたら運用とか色々劇的に変わっちゃいそうですね。電源を切っても消えないメモリ、書き込み回数が制限なしのSSD。夢のようです。でもよく考えてみると、メモリ不揮発ならSSDいらない気もするなあ・・・wその前にPCというカテゴリが無くなってたりしてww