モバイルWiMAXと次世代PHS

次世代方式のケータイとPHSで何が起こるかが書かれています(想定ですね)
モバイルWiMAXに関してはここを参照

半径約1k〜3kmの範囲での通信を想定。
モバイルWiMAXの伝送速度は最大75Mビット/秒である。ただし,これは通信に使う周波数幅(チャネル幅)として最大の20MHzを使った場合の理論値だ。
そのため,実際にサービスとして実現される伝送速度は数M〜数十Mビット/秒と,ADSL並みになる見通しである。

ということで実はそれほど早くないようです。
しかも、到達距離が1〜3kmということで基地局はそれほど密集してないと思われます。
となると、使う人が増えるとその分通信できるスピードは落ちるはずです。通信に使うキャリアはサブキャリアそれぞれに対し通信状態で変調方式を変えるらしいので、通信状態が悪くなるとドンドンスピード落ちますね。これ。




ケータイはLTE方式へ
ケータイキャリア各社はモバイルWiMAXではなくLTE方式採用に傾いているようです。
LTEについてはこちらが詳しい

複数のアンテナを利用することで高速化し、100Mbps以上の高速通信が可能(20MHz時)。
LTEの魅力は高速サービスが提供できるだけではない。現在のW-CDMAで利用している周波数帯をそのまま利用できるため、既存の設備に大きな変更がいらない。また、遅延速度が「5mm秒程度」(NTTドコモ)とほとんどないため、格闘ゲームのような対戦ゲームなども可能になる。

随分早いようですが、基本はモバイルWiMAXと同じでしょう。この方式の利点は今までの設備に大きな変更がいらないというところです。
これはでかい!!
こうなると、見えてくるのはケータイは独自路線でモバイルWiMAX方式ではないということです。
モバイルWiMAXは相も変わらずPC用の通信カードなどに使われるという方向なのでしょうか。




次世代PHSとは
次世代PHSはここに上げた方式とほぼ同じですが、違うようです。
次世代PHSここが詳しい

周波数は2.5GHz帯を使用し、法令上は10MHz幅を使うことになります。この場合、最大物理速度は29.2Mbps、制御チャネルを除いた最大速度は26.3Mbps。ただし、これに対してヘッダやコーディングの情報が付与されるため、実際には最大20.4Mbpsのスループットとなることが見込まれます。

最大通信距離は、TDDの上下の間のガードタイムから単純に計算すると15km。一方、法令で定められた電力から計算すると、10W/10MHzとなり、現世代PHSと同じ帯域幅で見れば300mW/300kHz、これは現世代PHSの送信電力とほとんど同じです。実際は、OFDMによるフェージング耐性強化やコーディング、制御チャンネルへのBPSKの採用、等により、数倍の性能が出せますので、やや低い帯域当たり電力を補っても、最低でも現行PHS並の通信距離を確保できると見込まれます


そして基地局は今の方式とほぼ同じのマイクロセル、自立分散方式です。ぶっちゃけ言うと、狭いところに沢山基地を設置しても問題ありません方式です。

例えば東京の過密部では半径500メートルの範囲に100本のアンテナが立っているような状態だ。UQコミュニケーションズの要海敏和氏(ネットワーク技術部部長)によれば、現在同社が計画中のモバイルWiMAXサービスでは1つのセルの半径は都心部で750メートル程度になる見込みで、その差は明らかだ。モバイルWiMAXでは基地局1つで240Mbpsの帯域を実現するというが、これは半径750メートルの円内にいる端末でシェアするもので、そのままユーザー環境でのスループットとはならない。これはLTEでも同様で、1対1の通信で最大通信速度がいくらあっても、1つの基地局にぶら下がる端末数が増えたときのスループット低下は避けられない。


要はモバイルWiMAXLTEも一つの基地局がカバーする範囲は広く密集して設置できないため、沢山のユーザーでシェアすればおのずと通信スピードは落ちてしまうということが言える。
PHSは約20Mbpsと一見早くないですが、基地局の数と密度でこれを維持出来ればいつでも20Mbps程度を確保できそうだ。

最後にこの記事では独自路線がコスト面でやっていけるかということについて書いてます。
要約すると、どの方式もハードは同じでソフトが違うだけなので、どれでも使えるように端末を製造すればコストはほぼ同じである。
実際ハード設計はそうなるでしょうね。
但しケータイはLTE方式で3Gと互換を持つので、ここではそれこそ独自路線ですすみます。と。
のこされたモバイルWiMAXと次世代PHSが同じハードなんではないだろうか。

んー利用料金にもよりますが、WILLCOM D4のような端末が安く高速通信できるならかなり魅力を感じますね。
家のブロードバンドもPHSだけでいいかもと思います。
また、これとVPNを利用すればWANを簡単に構築でき、802.11bに近いスループットが確保できればこれはもう離れた所にあるイントラネットですね!!
ビジネスチャンスも広範囲で広がりそうです。